海老名布教所自然寺開所式・入仏慶讃法要いたしました。
ご報告
去る4月26日(月)午前11時より「海老名布教所自然寺開所式・入仏慶讃法要」が勤まりました。築地本願寺 安永雄玄(やすながゆうげん)宗務長をはじめ、関係各位・自然寺役員のご列席のもと厳かに勤まりました。本来であれば、ご縁ある皆さまとともにお祝いさせていただくところではございますが、状況が許されずこのような形での開所式となりましたことをお詫び申し上げます。
当日ご列席いただいた安永宗務長からは「誰もが親しく集える、開かれたお寺を目指してほしい」とお祝いのお言葉をいただきました。
新型コロナウィルスが猛威を振るい、老若男女問わず全ての人が影響を受けている厳しい状況のさなか、このように新たな拠点を設置できたことは大変有難いことです。開所にあたり、多くの方々より温かなお言葉・お手紙・お祝いを頂戴し、多くのご縁に支えられていることを思い知らされ、身の引き締まる思いがいたしました。ここにあらためて御礼申し上げます。誠に有難うございました。
本願寺派では、2015年から国内人口の約3分の1が集中する一都三県を「首都圏宗務特別開教区」に指定し、開教・伝道活動を強力に推進することとなりました。それに先立ち築地本願寺よりお声掛けいただき、同寺にて2014年秋より研修・研鑽を積んで参りました。途中拠点の選定において様々な困難な状況がありましたが、開教スタッフや自然寺役員をお引き受けくださっている方々・多くのご縁をいただいた方々の有形無形のご支援を賜り、開所することが出来ました。この海老名布教所自然寺は形式上私が専従員として常駐し、お預かりすることとなりましたが、事実上、皆さまのお寺です。
私たち浄土真宗の門徒は、親鸞聖人を宗祖と仰ぎ、以来800年にわたり「南無阿弥陀仏」(なもあみだぶつ)とお念仏を申しながら幾多の困難な時代を力強く生き抜いて来ました。親鸞聖人の時代も戦乱・天災・飢饉によって多くの命が失われて行きました。科学技術のはるかに進歩した現代にあっても、私たちの抱える苦しみは何一つ変わることはありません。
この布教所は、様々な問題や苦悩を抱えながらも、明るく・力強く・有難く生き抜く事のできる人生であったことを、お一人でも多くの方にお伝えするべく開設されました。
親鸞聖人のみ教えを聴聞(ちょうもん)し、豊かな時間をご一緒に過ごさせていただきたいと思います。
いつも足りぬことだらけの自然寺ですが、どうぞこれからも叱咤激励をいただきながら、ご一緒にお育ていただきたく存じます。
自然寺住職 村上弘樹
