報恩講のご報告。
自然寺では十一月十三日に総勢十七名で団体参拝させていただきました。
毎年十一月十一日から十六日は、築地本願寺におきまして報恩講がお勤まりになります。自然寺では十一月十三日に総勢十七名で団体参拝させていただきました。紫水さん自慢のお斎弁当をいただき、雅楽の音色で始まる法要を堪能されていました。「雅楽」というジャンルを知っていても、なかなか聴く機会は無く、はじめての荘厳な演奏に聞きほれられたのではないかと思います。演奏を担当されるのは築地本願寺雅楽会。会員は関東各地のお寺さんです。毎週金曜日の夜 築地本願寺を会場として練習に励んでおられます。宮内庁から先生をお招きしご指導頂いているそうです。
中には新幹線で通いながら練習に参加されている方もあり、こうやって多くの方の思いに支えられて、脈々と受け継がれてきた報恩講。来年もまたご一緒にお参りいたしましょう!

十二月四日(日)午後三時より 令和四年度 自然寺報恩講法要をお勤めいたしました。
続いて十二月四日(日)午後三時より 令和四年度 自然寺報恩講法要をお勤めいたしました。ご参詣いただいた方、配信でお参りいただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。親鸞聖人の三十三回忌を縁にはじまり、七百年以上受け継がれてきた大切なご法要です。本年は、兵庫県神戸市 教蓮寺より橋本博水師を御講師にお招きし、ご法話を頂きました。ご講師は住職の大学時代からの先輩でずーっと公私ともに、家族ぐるみでお世話になっています。コロナの前までは毎年神戸 教蓮寺にて大みそかの除夜会(じょやえ)から元日の修正会(しゅしょうえ)のお勤め・おせち料理を囲んで一杯…橋本ご住職とぐでんぐでんに仕上がった後、私(住職)と坊守の兵庫の実家に帰省するのが恒例となっていました。血縁はありませんが、仏縁に育まれた身内のような存在です。ご法話の中で先代のご住職が息を引き取られたあと葬儀の合間を縫って勤めたご法事で「仏説無量寿経のお言葉のひとつひとつが、心配するなお前の帰る場所を用意して待っているからなと父が語りかけてくれているように聞こえ涙が止まらなかった」と仏さまのお言葉を讃嘆(さんだん)してくださいました。自然寺報恩講の翌週、教蓮寺前住職の十三回忌にお参りさせていただき、改めて南無阿弥陀佛のお念仏の尊さ有難さを教えていただきました。
私たちは誰しも、いつかは大切な方と死に別れてゆかなければなりません。しかしそれは悲しいだけの「お別れ」ではありません。阿弥陀さまはお浄土を建立され私たちに「また遇える世界」をご用意くださいました。今すでに、大いなる安心の中に生かされていることを親鸞聖人のご遺徳を通して知らされる、それが“報恩講”です。親鸞さま・ありがとう。これを合言葉にこれからも一生懸命勤めさせていただきたいと思います。


最後にいつもお手伝いくださる世話人さま役員さま、本当にありがとうございました!