2025年の御正忌報恩講。法要後のお斎をいただきました。
新年が明けましてあっという間に三ヶ月が過ぎていきました。元旦会に始まり、西本願寺の御正忌報恩講参拝、初法座、書いて味わうお経のことば、常例法座、彼岸法要…めまぐるしく過ぎてゆきました。
毎年ご本山の御正忌報恩講(一月九日から十六日)に時間を見つけては参拝させて頂いているのですが、本年は初めて法要後のお斎をいただきました。会場は対面所(国宝)となります。

西本願寺は世界遺産であると同時に境内には多くの国宝や重要文化財があります。これらの多くの建造物は通常非公開なのですが、それはここに参拝するご門徒や客人のお接待に使用するための施設であり、あとから指定された「世界遺産」「国宝」「重要文化財」という「価値」を見てもらう施設ではないという姿勢からなのだと思います。その証に、京都の多くの寺社仏閣では拝観料を支払い境内に入りますが、本願寺に拝観料金はありません。料金を支払いその歴史的価値をご覧いただくのではなく、あらゆるいのちをすくうと願い成就された阿弥陀さまのお慈悲に触れていただくお寺です。その中で、あの大きなお御堂を建立し、これまで何百年も支えてこられた先人のご苦労を偲ばせていただく場所が本願寺なのだと思うことです。
御正忌報恩講にお参りの際は是非一度お斎もご賞味ください。