浄土真宗におけるお墓参りのスタイル
毎年春秋のお彼岸には多くの方がお墓参りに行かれることと思います。そこで今回は浄土真宗におけるお墓参りのスタイルについて考えてみます。
まず持ち物はお念珠・お花・線香・ろうそく(最近は火気の使用を禁止する所もあります)・お掃除道具などです。お参りの前に水をかけて墓石を掃除しましょう。掃除が終わりましたらお花や線香をお供えし手を合わせ「なもあみだぶつ」とお念仏申します。

その際墓石に水をかけることは致しません。これは迷いの世界にいる故人の魂を浄化するためや喉を潤すため、という意味で行われてきた習慣だそうですが、浄土真宗では先にお浄土に参られ仏さまとなられた方に何かをして差し上げることはありません。ですから仏前にお水やお茶もお供えいたしません。お花も燈明も「限りあるいのち」を仏さまから教えて頂くための手立てなのです。
私がしていることですが、それはすべて仏さまから差し向けられたおはたらきの結果と頂きます。どなたさまも、お参りの際は「私のいのちを見つめさせていただくお時間」とさせていただきましょう。
